玄関は毎日家族が出入りしたり、お客様を招き入れたりする場所です。
風水でも古くから、玄関は気を取り込む入口として、縁起の良いものを置く風習がありました。
そんな玄関のインテリアにおすすめしたいのがアートパネルです。
アートパネル1枚あるだけで、玄関の雰囲気を大きく変えられます。
ホテルや老舗旅館などの格式高い空間や、オフィスのエントランスなどのフォーマルな場にもふさわしいインテリアです。
この記事ではアートパネルを玄関に飾るメリットや、飾り方のコツ、風水でおすすめのモチーフをご紹介します。
玄関にアートパネルを飾るメリット
玄関にアートパネルを置くと雰囲気を一気に変化させられます。
アートパネルは気軽に取り入れられる芸術作品です。
どんな玄関にしたいかインテリアを考えるうえで、イメージに合うアートパネルを置くだけで理想の空間に近付けられます。
ここではアートパネルを玄関に飾る3つのメリットを見ていきましょう。
玄関の空間全体が華やかになる
アートパネルはインテリアとして、玄関を華やかにしてくれます。
玄関は毎日通る場所だからこそ、好きなイラストが飾られた空間は気分も明るくなります。
アートはリビングやダイニング、寝室などさまざまな部屋に飾って楽しむことが可能。
しかし、リビングやダイニングは食事の臭いがアートパネルに染みつきやすいため、設置場所として少し気を使います。
対して、玄関は外的要因を受けにくいため、アートパネルを長期間美しく展示するのに最適な場所です。
家庭の日常を豊かにしたり、ホテルや旅館の品格を高めたりするために、玄関ホールには上質なアートパネルを飾ってみましょう。
手軽に玄関のインテリアを変えられる
アートパネルは取り外しが簡単で、季節や気分に合わせて模様替えしやすいメリットがあります。
玄関は悪い気を外に出して、良い運気を呼び込む大切な入口。
新鮮な気を取り込むには、その季節や時期に合わせた果物などを置く方法があります。
アートパネルも定期的に、季節感があるモチーフやデザインに取り替えましょう。
インテリアを変えることで、気分をリフレッシュできるだけでなく、風水的にも停滞した気が動くきっかけになります。
ずっと同じ玄関のインテリアよりも、定期的にアートパネルを変えればお客様を楽しませられるメリットも。
そしてアートパネルを取り替えることで、変質や退色防止にもつながります。
アートパネルは玄関に良い運気を呼び込む
玄関は風水において、新しい気を呼び込み、家にこもった悪い気を追い出す場所だと考えられています。
毎日いろいろな人が通る場所だからこそ、運気を高めるモチーフのアートパネルを飾って良い運気を呼び込みましょう。
モチーフによって高められる運気の種類は違うため、叶えたい願いに合わせて選んでください。
- お店や受付、ホテルなどに飾るなら、商売繁盛や心を穏やかにするモチーフ
- 家庭でアートパネルを飾る際は、家庭運や健康運などを高めるモチーフ
具体的なモチーフは、次の章で紹介します。
風水に効果的なアートパネルの選び方
風水において、玄関は「運気の入り口」と言われる大切な場所です。
玄関に風水を取り入れることで、良い気を招き入れて悪い気を追い出しましょう。
おしゃれで風水的にも運気を高める、アートパネルのモチーフやデザインを紹介します。
アートパネルのモチーフ①花
花などの植物モチーフは、風水においてマイナスの運気をプラスに反転させるものです。
良い気を通して悪い気を外に出す玄関に、運気をプラスに変える花モチーフは相性抜群です。
花であれば種類は問いませんが、特定の運気を高めたい場合は次の中から選びましょう。
- 金運アップ…ひまわり、チューリップなど黄色の花
- 商売繁盛…スズラン・ガーベラ・葉牡丹など
- 健康運アップ…菊・サルビア・シャクナゲ・キンギョソウ・デイジーなど
- 仕事運アップ…ロベリア・わすれなぐさ・アサガオ・桔梗など
風水は色でも運気の種類が異なります。
金運は黄色系の花、仕事運は青系や白などの清潔感あるカラーリングが運気を高めると言われています。
ほかにも商売繁盛や健康運など目的に合わせて、アートパネルを選びましょう。
季節に合った花のイラストも気の流れを活発にするため、定期的にアートパネルを入れ替えることもおすすめです。
アートパネルのモチーフ②山
昔から富士山は縁起の良い絵柄として親しまれてきました。
山は風水において、土のエネルギーを持つものです。
土は発展運と貯蓄運を高めるエネルギーで、事業の発展や金運向上など社会的な成功をもたらすとされています。
山のイラストのほかに、山のある景観が描かれたアートパネルが良いでしょう。
中でも、残雪が少し残る雪解けが進んでいる山や、草木や桜が目立つ春モチーフの山は、新しい出会いや良い運気をもたらします。
アートパネルのモチーフ③川や湖などの水辺
風水は火、木、水、金、土の五行をベースにしたものです。
山と同じく、自然由来の風景である川や湖のアートパネルも風水において、良い運気を呼び込むとされています。
水に関係する作品はお客様の心を穏やかにして、癒しのある空間を演出することが可能。
また、雄大な自然を感じられる景色として、玄関の景観を美しくゴージャスに見せる効果もあります。
アートパネルのモチーフ④フルーツ
フルーツは昔から神様へのお供え物や、食べることでご利益があるものとして扱われてきました。
自然が育んだフルーツは、実りの運気を持つとされています。
特に子宝や金運など、新しいものを生み出す運気を高める効果が期待できます。
- 子宝…桃、ザクロ
- 金運アップ…橘の実(みかん)・メロン・マンゴー
- 良縁・恋愛運アップ…苺・さくらんぼ
- 魔除け・厄除け…洋ナシ・キウイフルーツ
風水では、黄色や金色のものや、丸い形のものが金運アップのエネルギーを持つとされています。
みかんや丸々としたメロン、黄色のマンゴーは金運アップや商売繁盛につながります。
また、苺やさくらんぼなどの赤やピンクのフルーツは、新しい出会いや恋愛運アップのフルーツ。
魔除けや厄除けは気を浄化する洋ナシやキウイフルーツがおすすめです。
アートパネルのモチーフ⑤鳥
風水では鳥が住み着いた家の全体運が上がると考えられてきます。
大空を自由に飛び回る鳥は、良縁や良い知らせを運んでくれるシンボルです。
新しい出会いや人脈、ビジネスチャンスなどを得たいのなら、鳥モチーフのアートパネルを飾りましょう。
- 人気運…鳳凰
- 健康運・全体運…鶴
- 愛情運・結婚運…ペアの鳥(おしどりなど)
- 幸運・勉強運…フクロウ
空想上の生き物である鳳凰は、ゴージャスで存在感のある鳥です。
玄関に高級感あるインテリアを取り入れたい方におすすめ。
家庭では家族や恋人との関係を良くするペアの鳥、幸運をもたらすフクロウなどのアートパネルが人気です。
アートパネルのモチーフ⑥伝統的な吉祥柄
日本に古来から伝わる織物の柄は、吉祥柄と呼ばれる縁起物が多くあります。
和柄のアートパネルは、着物などに用いられてきた吉祥柄を使ったデザインが人気です。
落ち着いた和柄のアートパネルは、和風建築にはもちろん老舗旅館やホテルのエントランスのインテリアにもよく映えます。
以下に吉祥柄に込められた願いをいくつかピックアップしました。
- 亀甲・鶴…長寿
- 七宝…家庭円満
- 松…健康運
- 青海波(せいがいは)…繁栄
亀甲は亀の甲羅をイメージした柄で、長寿のお守りとして扱われてきました。
また、七宝柄は金や銀などの7つの宝のことで、家庭円満や人間関係を良好にする吉祥柄です。
青海波(せいがいは)は、鱗状の文様を連続して並べた吉祥柄で、シルクロードを通じて日本に伝えられました。
海の恵みと穏やかさをもたらす柄として、人々の繁栄と平和をもたらす文様です。
玄関に合うアートパネルの飾り方
玄関にアートパネルを飾る際は、空間全体とのバランスを意識することが大切です。
アートパネルの設置方法で、気を付けたい3つのポイントを紹介します。
一般的なサイズは幅30㎝程度がおすすめ
玄関に飾るアートパネルは、空間を圧迫しないサイズを選びましょう。
玄関の広さは建物によって異なりますが、一般家庭なら幅30㎝程度がおすすめです。
壁の横幅のうち、半分以下のサイズにすると余白が残り圧迫感がなくなります。
ただし、玄関に入ってすぐアートパネルに視線を集めたいのなら、30~60㎝のアートパネルを設置しましょう。
または、A5サイズなどの小ぶりなアートパネルを複数枚並べる飾り方もおすすめです。
玄関が小さな美術館のようにおしゃれで華やかな雰囲気になります。
小さいアートパネルなら、玄関が狭い場所でも壁を埋め尽くさずすっきりした印象に仕上がります。
玄関の左右どちらかの壁に飾る
玄関を入って真正面ではなく、左右どちらかの壁にアートパネルを飾りましょう。
風水において、玄関の入口は気の通り道のため、物で塞ぐことはその場で気の流れが止まってしまいます。
良い気を室内に呼び込めないだけでなく、悪い気が留まってしまう原因です。
アートパネルは玄関の真正面からずらして設置してください。
靴箱の上に建てかけて置く
玄関の壁に飾るだけでなく、靴箱や棚などの上に建てかけることで異なる表情が楽しめます。
同じアートパネルでも、壁に設置するスタイルと、棚の上に置くスタイルでは見え方や感じ方が変わるもの。
目線と同じ高さの場所に建てかけておくことで、さらに近くでじっくりと鑑賞できます。
サイズが違う複数枚のアートパネルを立てかけて、アトリエのようなインテリアを作ることもおすすめです。
玄関にアートパネルを飾るときの注意点
アートパネルの美しさを長期間楽しむには、展示する場所や環境が大切です。
以下の注意点を守って、玄関にお気に入りのアートパネルを飾りましょう。
できるだけ直射日光を避ける
アートパネルは額縁に入れず、立体感や質感を楽しむアートです。
その分日光や極度の乾燥に弱く、紫外線が変色やくすみの原因になります。
玄関は日当たりが良いところが多いため、完全に日光を避けることは難しいもの。
また、直射日光によって高温になると、布やパネルが変形するリスクもあります。
できるだけ窓の正面などに置かず、直射日光が当たらない場所に設置してください。
玄関に湿気がこもらないようにする
アートパネルに湿気がこもると、キャンバスの変形や変質、退色する可能性があります。
玄関の湿度が高い場合は除湿器を置いたり、窓を開けたりして通気性を良くしてください。
万が一湿気でアートパネルが湿っている場合は、乾いた清潔な布で表面を拭き取りましょう。
布が伸びたりインクの剥がれがないよう、表面をなでる程度の力で拭くことがコツです。
作品に照明を当てて明るく演出する
玄関でアートパネルを目立たせるには、照明を活用する方法がおすすめです。
日中の日当たりが悪い玄関や、照明を暗くしたエントランスにアートパネルを設置するなら、専用の間接照明を置きましょう。
美術館の絵画をライトアップするように、アートパネルも上や下から光を当てて明るく演出しましょう。
アートパネルの存在感を出すことで、玄関がおしゃれで華やかな雰囲気に変化します。
水平になるよう2点留めする
アートパネルが傾かないように、壁に留めるときは両端を2点留めして水平を保ちましょう。
コンパクトなアートパネルほど、1点だけで留めてしまいがちですが、風や人が通る振動で傾きやすいデメリットがあります。
また、地震や強風による落下防止につながります。
吊るして設置する際は、吊り金具はパネル裏にしっかりと固定して、吊り紐もほどけないよう二重結びしてください。
アートパネルを玄関に飾って空間を明るくしよう
まとめ
- 玄関のアートパネルは空間を圧迫しない幅30㎝程度のサイズがおすすめ
- 運気を高めるモチーフがおすすめ
- 直射日光や高温多湿はできるだけ避ける
- 季節に合わせてアートパネルを模様替えする
アートパネルは玄関の雰囲気を変えるだけでなく、良い運気を呼び込むインテリアです。
サイズ選びや飾り方を工夫することで、おしゃれで華やかな玄関を演出できます。
アートパネルは一般家庭だけでなく、ホテルや旅館などのエントランスにも人気です。
お客様が目にする最初のインテリアとして、上質でおしゃれなアートパネルを飾ってみてはいかがでしょうか。
アートパネルを活用して、ホテルの客室をおしゃれにしたいと考えている事業者の方は「アートパネルの飾り方とは?ホテルの客室をおしゃれにする3つの方法 」もご覧ください。