「最近家の劣化が気になる。」「家全体が古い印象でおしゃれなインテリアが楽しめない。」とお悩みの方はいらっしゃいませんか。
長年住み続けたマンションや戸建て、購入した中古住宅が理想的な和モダンインテリアになれば、毎日の暮らし方や気持ちまで変わります。
この記事では、和モダン住宅にリフォームする際に押さえたいポイントと実例をご紹介しましょう。
和モダンリフォームの特徴とは?
「和モダン住宅にリフォームしたい」と漠然と考えていても、実際どんなリフォームになるのか、具体的な特徴を把握していない方もいるでしょう。
和モダンの「和」は日本、モダンには「現代的」という意味があります。
日本の伝統的な住宅の要素と、現代的な洋風テイストを組み合わせたものが和モダンリフォームです。
和モダンリフォームは、和と洋の比率で印象ががらっと変わります。
和モダンリフォームの押さえるべきポイント5つ
お家のリフォームをするなら、失敗は避けたいですよね。
「完成した住まいがイメージと全然違う。」
「むしろ前の方が親しみがあって良かった。」なんてことがないようにしたいもの。
事前に計画を立てることで失敗するリスクが大幅に軽減できます。
和モダンにリフォームする場合、下記のポイントをしっかり押さえておきましょう。
今の住まいの良いところは活かす
建物の内装をすべて解体し、空間を設計し直すフルリノベーションは、建物のもともとの良さが活かされません。
また、その分予算も上がってしまいます。今の住まいの良いところを上手に使えば、コスパ良く和モダンらしさが演出できますよ。
古き良きの中に新しさを融合させることで、和モダンリノベーションならではの味のある表情が作り出せるのです。
フローリングのお部屋には小上がりの和室を
フローリングのお部屋なら、シンプルな小上がりを設けてみましょう。
現代的な洋室が一気に和モダンテイストな仕上がりになります。
おすすめはダイニングへの設置。
障子で仕切れる作りにすると、普段は開放的に広々空間を楽しんだり、お客さんが来たときはゲストルームとして使えてとても便利です。
純和室は縁無しの畳にする
縁のある長方形の畳を使った純和室は昔ながらの味があります。
落ち着きはありますがおしゃれな印象にはなりにくいため、縁無しの畳にするといいでしょう。
縁無しの畳は古き良き和室の雰囲気を軽くしつつ、モダンさを加えることができます。
また縁無しの畳はカラーのバリエーションが豊かなため、和室にはもちろん洋風なお部屋にもよく合いますよ。
シンプルなデザインのためお部屋を広く、明るく見せる効果も期待できます。
玄関やリビングに土間を作る
屋内と屋外の中間部分に位置する土間。最近では現代風のアレンジとして、マンションや一軒家のリフォームに多く取り入れられています。
玄関に土間があると大家族や大人数でお客さんが来たときも、靴の置き場所が確保できて便利。
リビングなら庭とつながるような形で土間を施工すると、より広く見せることができます。
また土間には蓄熱性能があり、室内の温度を快適に保つことができますよ。
見た目もクールでおしゃれなため、開放感と現代的な空間が演出できます。
スタイリッシュな和モダンならモノトーン中心に
和モダンリフォームを格上げするなら、白と黒のモノトーンを基調にしてみましょう。
メリハリのある黒と白が都会的なアクセントになり、スタイリッシュさが際立ちます。
しかし、ただ単にモノトーンでまとめただけの空間は和モダンとはかけ離れてしまうため要注意です。
畳のお部屋には重厚感のある本革の黒ソファ、フローリングのお部屋には明るい白のローテーブルなど、和と洋をうまくミックスさせてくださいね。
和モダン住宅のリフォーム実例5選
和モダンリフォームの押さえるべきポイントを知った後は、リフォーム実例を見ていきましょう。
マンションから一軒家まで真似したくなるアイデアがたくさん詰まっています。
好みに合った和モダンリフォームを見つけて参考にし、お家を理想的な内装にアップデートしてください。
丸窓で日本の伝統に浸れる和モダン
ずっと使ってきた馴染み深い畳を活かすなら、壁にアクセントを加えてみましょう。
窓の主流は四角ですが、丸窓にするだけで日本の伝統とモダンさが感じられます。
大きな白い丸窓と黒い格子のコントラストが目を引きますね。
六角形のウォールアートがシンプルな壁に立体感を与えています。
組みせ合わせるとまるで大きな柄のよう。子供のお部屋にも取り入れたくなる遊び心です。
黒と木で作るハイセンスな和モダン
天井や床など伝統的な佇まいを残しつつリフォームするなら黒の引き締め役を。
冷たい印象を与えやすい黒に木を組み合わせれば、都会的なのにぬくもりのある空間になります。
ローテーブルには座椅子や座布団ではなく、あえてローチェアを。和と洋の絶妙な合わせ方がたまりません。
左右対称に配置されたシンメトリーな照明も、和モダンリフォームに調和と安心感をもたらしています。
ミントグリーンの壁が個性的な和モダン
純和室にミントグリーンの壁を施した個性的な寝室スペースです。
壁の色を変えるだけの簡単なリフォームでもイメージががらっと変わり、メリハリが出ます。
古き良きの中にさわやかさがプラスされて、白いお布団や花器との相性もばっちり。
やさしい色味の壁は一日の始まりの朝を心地よく迎えることができそうですね。
他の人と被らない和モダンリフォームがしたいときにいかがでしょうか。
畳とフローリング両方を楽しめる和モダン
フローリングも好きだけどやっぱり畳が欲しいときは、両方を取り入れた和モダンリフォームをどうぞ。
最近ではフローリングの上に小上がりの畳を設置したリフォームが人気ですが、画像は土間の上に畳を敷いたような形になっています。
天井を高くすれば圧迫感のない開放的な空間に。実際の広さよりお家を広く見せることができますよ。
2階からの遮光や空気が循環しやすくなるため、いつでも気持ちのいい空気を流せるのも魅力。
家族が増えたり、お子様が成長したときのリフォームにうってつけです。
飾り棚に魅せられる和モダン
和モダンなお部屋をもっとおしゃれに見せたいときは飾り棚が活躍します。
本や雑誌を収納したり、花器などインテリア雑貨をコレクションするなど、色々な使い方ができます。家で過ごす時間がより豊かになりますよ。
あえて何も飾らず、飾り棚のフレームの美しさを楽しむのもいいでしょう。シンプルなオブジェとして和モダンな空間に、さりげない存在感を放ってくれます。
一つ一つの飾り棚に違う壁紙を貼って彩りを添えるのも素敵です。自分好みの見せる収納をご堪能ください。
和モダンリフォームを格上げするおすすめの雑貨
出典:龍村美術織物
どんな和モダンリフォームにするかイメージが定まったら、今飾っている雑貨も見直してみませんか。
新しくなったお家にはそれに見合った雑貨が必要不可欠です。
雑貨といっても花器やアートなどいろんなものがありますが、和モダンリフォームの格上げに役立つおすすめのアイテムは3つ。
おしゃれさと機能性を兼ね備えた雑貨をまとめましたので、ワンランク上のお家づくりをご堪能ください。
クッション
カーペットやベッドに彩りを加えたり、枕として使えたりと、おうち時間を充実させてくれるクッション。
プラスするだけで、和モダンリノベーションをより心地よく、おしゃれに見せてくれます。
いろんなタイプのクッションが提案されていますが、おすすめは丸いフォルムに癒される円形クッションと収納できるタイプのクッション。
円形クッションは小さいサイズなら、ローテーブルの座椅子として使うことができます。また子供用の椅子に活用できるためご家族にもいち押しです。
収納クッションはシーズンオフのブランケットなどが収納できて隠す収納に役立ちます。入れる物によってやわらかさや形が変わるため、変化が楽しめるのもいいですね。
ソファの上に置けばインテリアとしてはもちろん、昼寝などリラックスタイムにも使えますよ。
カーテン
カーテンは素材感や色味にこだわって選びましょう。
柄は洋風、和風どちらでも問題ありません。和モダンリフォームの雰囲気を高めるために、下記3つのポイントを意識してみてください。
- 自然素材のカーテン
コットンやリネンなど自然素材のカーテンは、和モダンな空間にやさしさと癒しを与えます。畳の風合いともよく合い、インテリアの邪魔になりません。
- アースカラーのカーテン
アースカラーとは言葉の通り空や海、大地や植物など私たちが暮らす地球に存在する色のこと。
モノトーンの和モダンリノベーションもありますが、基本的にアースカラーをメインにしたものが多く、同じ色味を使うと空間にまとまりが出ます。
アクセントカラーにしたいなら大地を連想させる赤茶色、深海を思わせる藍色が落ち着きと高級感をもたらしてくれますよ。
- すだれをカーテンとして使う
万葉集にも途上するほど古くから愛されているすだれ。適度なすき間から心地いいそよ風が入り、通気性抜群です。
暑さが厳しい夏シーズンには布カーテンを外し、すだれを取り付けると見た目はもちろん体も涼しくなります。
最近では抹茶色や焦茶色など、モダンテイストなすだれも展開されているので、お家のインテリアに合ったものを選んでくださいね。
テーブルセンター
出典:龍村美術織物
テーブルに敷くだけで彩りが出るテーブルセンター。食卓を華やかに演出するために欠かせないアイテムですよね。
テーブルに敷いて使うのもいいですが、布の性質を活かすと自由自在にアレンジできるのです。
見せたくないものをおしゃれに隠すためのカバーに使う、棚に敷いて敷物として活用するなどさまざま。
デザイン性に優れたテーブルセンターなら壁に飾って、アートとして楽しむのもいいでしょう。
龍村美術織物のテーブルセンターは、一本一本繊細な絹糸が色とりどりな織物の世界を演出しています。
テーブルや壁に飾ると気品と華やかさが出るため、お部屋の空気までワンランクアップさせてくれますよ。
まとめ:和モダンな家にリフォームしてよりよい暮らしを
経年劣化や家族構成の変化、中古住宅の購入など、リフォームを考えるきっかけは多種多様かと思います。
元の家の良さを活かしつつ、新しさが楽しめる和モダンリフォームは、建て替えに比べて費用が安く工期が短いため、短期間で和モダンな家が実現します。
ご自身のニーズに合った和モダンリフォームをするために、押さえるべきポイントや実例を参考にして、具体的なイメージを作り上げてくださいね。