非日常が体感できるホテル。
温泉やレストランなど、館内施設を意識して選ばれる方がいますが、上質な時間を過ごしたいと内装の雰囲気を重視して選ぶ人もいます。
特にホテルの中でも客室の内装に、大きな期待が寄せられているのをご存知でしょうか。
従業員のサービスや料理の味だけでなく、生活感のない特別感が感じられる空間作りができると、リピート顧客や新規顧客の集客につながりますよ。
こちらの記事では、ホテルの内装デザインやポイント、高級ホテルの雰囲気作りにかかせない、おすすめアイテムをご紹介します。
ホテルの内装を今よりもっと素敵な空間にしたいときの参考にしてください。
内装がおしゃれなホテルで非日常を作ろう
親しい友人との旅行や、大切な人との特別な記念日など、ホテルを利用する理由は人それぞれ。
ビジネスで宿泊する場合、駅近などアクセスの良さや予算を意識して選ぶ傾向があります。
しかし、旅行や記念日では自分へのご褒美として贅沢さや癒しの空間を求めます。
内装の高級感や施設の充実度に高い優先順位を置き、ホテルを予約する人が多いでしょう。
1度でいいから泊まってみたいと思われるホテルにするには、非日常を感じさせるインテリア作りが大切です。
ホテルの内装のポイント4つ
ホテルの内装は、おしゃれのみならず重視しなければならない4つのポイントを抑えていきましょう。
それぞれ詳しく解説していきます。
近隣ホテルとの差別化を図る
ホテルの内装をリニューアルするときは、近隣ホテルとの差別化を図りましょう。
近くに似たようなホテルがあると、訪れる人に「あのホテルの真似をしている」とネガティブな印象を抱かれます。
また、そのホテルの立地がご自身のホテルより交通アクセスがいい場合、集客が前者に集中する可能性が高いです。
ホテルが生き残るためには内装で差別化を図り、“独自のサービスを提供し続ける”ことに重点を置くことを、忘れないようにしてください。
コンセプトやターゲットとマッチさせる
新しくなったホテルの内装は、清潔感があって魅力的です。しかし、ただ新しくなっただけでは、本当の目的が達成できたとは言い切れません。
クラシックホテルなど歴史や伝統を売りにしている場合、現代風の新しい客室がホテルの価値を高めるとは言い難いですよね。
ホテルのコンセプトに合わない内装作りをしてしまうと、リピート顧客の離脱につながる可能性があるのです。
また、客室だけリフォームした場合、ロビーや各種施設などホテル全体の雰囲気とマッチせず統一感が出ないことも。
集客目的のはずが、利用客数の減少にならないようコンセプトや宿泊客のターゲットに合った内装を意識してください。
デザインや費用の優先順位を明確にする
ホテルの内装を新しくする目的は、ホテルの雰囲気を一新することだけがゴールではありません。
顧客の満足度が上がり、リピーターや口コミが広がることにより最終的には売上向上につなげることが重要。そのためにデザインや費用の優先順位を明確にしましょう。
内装デザインの種類は非常に豊富で、イメージ通りのデザインを全て叶えるには予算の都合上難しくなります。
デザインより費用を優先したい場合は、いろんな業者から複数見積もりを取り、相場を把握しデザインに落とし込むのが重要。相場がわかりますよ。
デザインに重点を置きたいときも、こだわり出すとキリがありません。費用とうまくバランスをとりながら決めていきましょう。
生活感を抑える
ホテルは宿泊する人にとって毎日の喧騒から離れられる場所です。
ビジネスマンがターゲットなら、機能性を最優先にしたシンプルな内装でいいでしょう。
しかし、旅行目的で利用するお客様が多い場合は、生活感を抑える雰囲気作りを心がけてください。
エントランスからロビー、客室まで日常にはないインテリアが演出できると、ホテルへの評価を格段に高めることができますよ。
客室では非日常感を出すために、下記内容を意識してみてください。
- テーマカラーを決める
- 配線やリモコンなど見せたくないものは隠す
- アートなど印象に残るアイテムを一点プラスする
- レザーなど高級素材を取り入れる
- シンメトリーなインテリアを意識する
ホテルのおすすめ内装デザイン5選
内装デザインには多くの種類がありますが、ホテルのコンセプトを考慮すると、参考にするべき実例が見つかりやすいかと思います。
幅広いホテルのテーマに寄り添う、おすすめの内装デザインをまとめました。
ご自身のホテルの用途に合うものを選び、真似できる部分は積極的に取り入れてみてくださいね。
アースカラーで自然を感じるホテルの内装
白を基調にした明るい空間には、ベージュやブラウンのアースカラーがよく合います。
植物のグリーンがお部屋の差し色に。ナチュラルでまとまりのある空間は、居心地の良さがあります。
ソファとテーブルをシンメトリーに配置すると、「安定」や「誠実」などの心理的効果を与えることができますよ。
また、室内に季節別の花を飾れば、ホテルでの時間をより豊かにしてくれることでしょう。
高級ホテルのようなシンプルモダンな内装
機能性を意識しつつ、洗練された雰囲気が演出できるシンプルモダンなホテルの内装。
白と黒をベースにしたシャープさは、洗練された時間の流れを感じさせます。
曲線的なアートで遊び心をプラス。アクセントとして取り入れたイエローやゴールドも素敵です。
無駄のない高級ホテルのようなインテリアは、泊まる人の感性を研ぎ澄ませてくれるでしょう。
自然素材が心地いいホテルの内装
天然素材を使ったホテルの内装は、人工的なものには出せない、心地よさが表現できます。
アイスブルーのクールな壁にラタンやウッドなどのベッドや、照明をディスプレイすれば、空間全体がやさしい印象に。
ほかにも天然素材には程よい抜け感が出せる利点があります。
洗練されすぎない印象にしたいときは、天然素材をワンポイントとして取り入れるのもおすすめです。
畳×ソファのリラックス感が素敵なホテルの内装
畳や障子など日本らしさが感じられるお部屋はどこか懐かしく、ほっこりとした癒しを与えてくれます。
畳にソファが加わると、伝統的な美しさの中に現代的な要素が合わさり、おしゃれな和モダンインテリアになりますね。
床に近い暮らしは安心感が感じられます。
また、天井が高く見えて開放的な空間になるため、利用する人に深いリラックス効果をもたらすことができるでしょう。
洗練されたグレーのアクセントが大人なホテルの内装
壁からベッド、床までダークグレーで統一した大人な空間。グリーンや自然素材のオブジェを置くことで、無骨な印象になりすぎず、温もりをプラスできます。
床には単色ではなくあえて柄物のラグを取り入れて、お部屋をセンスアップ。
モデルルームのようにスタイリッシュなホテルの内装は、無駄のない都会的なステイが演出できますよ。
ホテルの内装会社選びのポイント3つ
ホテルの内装実例を見てイメージが定まったら、内装会社を選びましょう。
調べてみるとホテルの内装を専門にした業者が数多くあるため、どこが良いのか分からないと、頭を悩ませる方もいるかと思います。
安易に業者を選んでしまうとイメージ通りの内装が実現しない可能性も。
予定していた内装を実現させるためにも、業者選びは下記3つのポイントを意識することをおすすめします。
1:ホテルの内装デザイン実績が豊富か
内装会社を選ぶときは、これまでの実績と経験が豊富かチェックしましょう。
経験豊かな内装会社なら施工がスムーズに進みますし、ホテルの内装デザインに関する知識も豊富。施工途中に懸念点が出てきた場合も、的確なアドバイスがいただけます。
また、施工実績が豊富ということは、それだけ信頼性が高いということ。
一定以上の技術力があると判断できる材料になります。ホテルの内装デザインを依頼したことがない人も、安心して任せることができますね。
ほかにも、施工実績がある内装会社には、これまでのホテルの内装設計が確認できるメリットがあります。
Webサイトに掲載された情報を見るのもいいですし、載っていない場合は内装会社にお願いして、どのホテルを担当したか聞き、実際に足を運ぶといいでしょう。
2:全国どこでも依頼できるか
全国各地にホテルがある場合、それぞれの場所ごとに内装会社を変えるのは、選ぶ時間がもったいないですし、とても手間です。
そのため、内装会社を選ぶ場合は全国どこでも依頼できるか確認しておきましょう。
ただ依頼できるかどうかだけを見るのではなく、国内や海外でも多数の実績があり、ホテルの内装工事を多く手掛けているかも併せてチェックしてください。
さらに拠点が一つではなく、全国に営業所がある内装会社なら、最寄りの場所で依頼ができます。地方を中心にホテルを展開している方におすすめです。
3:ワンストップサービスが提供できるか
ワンストップサービスとは、ひとつの場所でいろんなサービスが受けられる環境や場所のこと。
内装会社がワンストップサービスを提供していると、営業や設計、デザインから工事まで一つの会社で密に調整してくれるので、スピード対応が可能。
調整業務や打ち合わせなど、依頼する側の負担が軽減します。
コストや手間の削減はもちろん、完成納期の短縮にもつながります。施工期間が限られているときも重宝できるでしょう。
万が一何かトラブルが遭ったときも、複数の内装会社に依頼していると、どこが担当したか探さないといけません。
外注の一元化が便利なワンストップサービスは利用者の手間が省ける点も魅力的です。
ホテルの内装を彩るおすすめアイテム
出典:龍村美術織物
「ホテルの内装デザインにもっとこだわりを出したい」
「リフォームより低コストで内装をアップデートしたい」
そんなときは、内装を彩るアイテムを使いましょう。
高級ホテルの内装を作り上げるには日常生活で触れることのないアイテムをつかい訪れる人に新鮮さをあたえることがポイントです。
照明、ラグ、カーテン、収納、アートの5点について紹介します。
これらのアイテムを積極的に取り入れてホテルの内装を変えてみましょう。
1:間接照明で落ち着きのある空間に
ホテルで使う照明は、テーマや使用用途に沿った選び方をすることが、お客様が求めるいいホテルづくりのヒントになります。
間接照明は壁や天井に光を当てて、反射光で周囲を照らすのが特徴。陰影のある空間で立体感が出たりと、雰囲気づくりに役立ちます。
ホテルに訪れる方は日頃の疲れを癒せる、リラックス感を求めていることがほとんど。
非日常気分でくつろげる内装にするために、明るさを抑えたぬくもりのある光がいち押しです。
また、間接照明は種類が豊富なため、ホテルのお部屋の広さに合わせて選ぶことができますよ。
- 代表的なものとして、下記が挙げられます。
- メイン照明としても使えるスポットライト
- テーブルやベッド脇にも置けるテーブルライト
- リビングなど広い空間と相性がいいフロアライト
家族での憩いの場所として利用するリビング、心身ともに安らぐための寝室など、それぞれのお部屋に合ったものを活用してくださいね。
2:ラグで内装にメリハリをつける
フローリングなど板張りのお部屋の場合、ラグの活用が必須。敷くラグの色味や素材によって内装にメリハリが出るため、積極的に取り入れていきましょう。
ほかにも、ラグを使うと下記4つの効果が期待できます。
- 床に傷がつかない
- 埃や花粉の吸着の防止
- 床からの冷気や熱を防ぐ
- 高級ホテルのような雰囲気が出せる
ホテルの内装デザインではラグを敷くことで、高級ホテルのような雰囲気を出せるのが最大のメリットではないでしょうか。
お部屋全体に敷いてもいいですし、リビングのテーブルやソファの下側にラグを配置して、ラグジュアリーな印象にするのもいいですね。
年中使うなら保温性に優れたフランネル、肌にやさしい天然繊維のウール、吸湿性に優れたコットン素材のラグを取り入れてみてください。
3:モダンテイストなカーテンでスタイリッシュに
カーテンを選ぶときも、普段の日常とは違うデザインを意識するようにしましょう。
いつもの暮らしに使っているようなカジュアルなテイストのカーテンは極力避けるようにしてください。
例えば、いろんな色味を使ったカラフルなカーテンや、大柄のデザインが入っているカーテンです。
光沢感のある斜光生地のカーテンなら、都心の高級ホテルのようにスタイリッシュなイメージに仕上がります。
モダンテイストにするなら、機能的な縦型のブラインドもいいでしょう。カーテンに比べて遮光度は低いですが、閉めると壁の一部になり、無駄のない洗練された空間になりますよ。
サイズは窓の大きさ関係なく、天井から床面まであるカーテンがいいでしょう。縦ラインが強調され、天井を高く見せる効果があります。
4:扉付きの家具や引き出しで隠す収納
ホテルの内装で生活感をなくすために、「隠す収納」を徹底しましょう。
観光雑誌や部屋着、食器までホテルの中にあるあらゆるものを扉付きの棚や引き出しに収めると、隠す収納に早変わりします。
そして、洗面台やシャワールームのようにすぐつかいたいアイテムを収納してしまうと、実用性に欠け不便に感じるでしょう。
そんな時は、シャンプーやコンディショナーを入れるディスペンサーボトルをデザイン性のあるもので揃えてください。
室内のインテリアに合わせた容器で統一すれば、見た目もスッキリして高級ホテルの印象へと格上げされるでしょう。
5:アートパネルは高級ホテルのマストアイテム
出典:龍村美術織物
ホテルの内装にアートパネルがあれば、のんびりステイと芸術鑑賞の両方が楽しめます。
ワンランク上のラグジュアリー空間に仕上げるアートパネルは、高級ホテルの内装作りに欠かせないマストアイテムです。
中でも、ホテルのインテリアに最適なアートパネルを製作している龍村美術織物はおすすめです。
龍村美術織物のアートパネルは、和の繊細さと現代風のモダンな要素を組み合わせたデザインで、1枚飾れば壁面に華やかさを添えます。
アクセントになるダイナミックな朱色デザイン、ペイズリー柄のモダンなデザインなど、いろんなテイストに合うアートパネルが揃っています。
使用生地やサイズはカスタマイズできるので、ぜひ龍村美術織物に一度相談してみてください。
まとめ:ホテルの内装デザインにこだわり極上ステイを提供
ホテルの内装作りが成功すれば新規リピーターの獲得や、顧客満足度向上につながります。
お客様の思い出に残る滞在が提供できると、次回の予約につながる可能性が高くなります。
接客などのサービス面のみならず、設備やインテリアのハード面も集客の重要な役割を果たしていると言えるのです。
お客様満足度を上げるために、ホテルのコンセプトに合った魅力あふれる空間作りを目指してみてはいかがでしょうか。