大切なお客様を招き、歓談や商談、ちょっとした打ち合わせをするための応接室。
お客様が快適に過ごせるように、家具の品質やインテリア選びは時間をかけてこだわりましょう。
この記事では、お客様へのおもてなしに適している、応接室のインテリアの特徴やおすすめの色合い、実例などをご紹介します。
応接室のインテリアの特徴3つ
応接室は用途に合った家具の配置や、使い心地を意識して選びましょう。
応接室でこだわりたいインテリアの特徴を3つご説明します。
高さ40cm程度の低いテーブルを配置
応接室のテーブルは高さ40cm程度の低いタイプが定番です。
通常オフィス用のテーブルや、食事するダイニングテーブルの高さは60cm前後。
応接室はソファに座り、お客様と会話したりちょっとした打合せをしたりする目的です。
だからこそ、対面でお客様とじっくり話せるように、テーブルはコンパクトで40cmほどの低いタイプを選びましょう。
応接室は圧迫感が出ないように、ロータイプの家具を設置する傾向にあります。
特にオフィスでは、応接室とちょっとした社内会議室を兼任するところも増えています。
そのため、応接室らしい見栄えを意識しつつ、会議にも対応した家具を揃える方法も検討しましょう。
ゆったりと着席できるソファ
応接室の中で、最も良く利用されるソファは品質にこだわりましょう。
ソファはお客様が腰掛ける家具のため、見栄えの高級感だけでなく素材や座り心地が重要です。
応接室用のソファは深くゆったりと着席できる、やわらかいタイプが定番です。
親しみやすさを重視するなら、一般家庭でも良く使われているファブリックタイプがおすすめ。
また、見た目の高級感と重厚感を意識するなら、長期に渡って使い続けられる本革ソファが人気です。
植物や雑貨で親しみやすさを演出
応接室は無機質になりすぎないように、植物や雑貨を程良く配置しましょう。
テーブルの上や窓際、棚などに観葉植物を置くと、緑が心を癒して温かみのある応接室になります。
小さな観葉植物を複数並べる方法もあれば、1メートルなどの大きなサイズの観葉植物を飾るスタイルもおすすめです。
飾る雑貨はオフィスやホテル、旅館に関係する物品やマスコットキャラクターのぬいぐるみが定番。
ほかにも季節感のあるアイテムを飾った応接室も、親しみやすさを演出できます。
応接室と会議室のインテリアの違い
近年では応接室と会議室を兼用している企業が増えてきています。
応接室と会議室は混同されやすいですが、本来別の目的を持っている部屋です。
応接室…お客様を招く場所。談笑を楽しむなどライトな使い方が中心。
会議室…書類や資料を持ち込んで社員同士で話し合いをする場所。外部の方と本格的な商談を行う場。
応接室はあくまで、お客様との応接や面談のための部屋で、作業をするための家具配置ではありません。
テーブルは座ったときに、天板が膝の高さの40cm程度の高さが基本。
そのため、テーブルの上でノートをとったり、パソコン作業をしたりするデスクワークにはあまり向いていません。
一方で会議室はデスクワークができる広々とした机と、姿勢を正しやすいオフィスチェアを置きます。
さらにスクリーンやスタンディングデスクなど、会議を円滑にするための家具がそろっています。
もし応接室兼会議室にしたい場合は、デスクワークに対応している60cm以上のミーティングテーブルを用意しましょう。
応接室のインテリアにおすすめの色3選
応接室のインテリアは、お客様がゆっくりと過ごせる色使いを意識しましょう。
応接室ならではのインテリアの色選びのポイントを3つご紹介します。
黒とブラウンの落ち着きあるダークトーン
応接室の色選びに悩んだら、まずおすすめしたい色がダークトーンです。
ダークトーンは黒やブラウンなどの暗いカラーでまとめるインテリアで、品格と落ち着きが生まれます。
応接室の家具で人気の組み合わせは、ダークブラウンや黒などのレザーソファ、テーブルは高級感があるガラステーブルや、黒や茶の木製。
社長室用の応接室にもふさわしく、ビジネスマナーに沿った定番のカラーです。
無駄のない洗練されたダークトーンの応接室は、おしゃれなモダンテイストに仕上がります。
白とベージュの清潔感あるライトカラー
清潔感と開放感のある応接室には、白のソファやチェアに、ライトベージュやベージュのテーブルを組み合わせたライトカラーがおすすめです。
ライトカラーは観葉植物とも相性が良く、緑色の美しさを引き立てます。
開放的でおしゃれな応接室にするのなら、あえてライトカラーでまとめたレイアウトを作ってみましょう。
白と黒のスタイリッシュなモノクロインテリア
白と黒をバランスよく組み合わせた、モノクロインテリアも応接室に適しているカラー。
たとえばテーブルは白、ソファやチェアは黒でまとめる白黒スタイルは、空間にメリハリが生まれます。
ダークトーンだと暗すぎる、白系で全てまとめるとオフィスの雰囲気に合わないといった、カラーバランスを調整したい方におすすめです。
特に頻繁に来客がある事務所や、打合せが多いオフィスでは、誠実さが伝わるような黒をベースにするのがおすすめ。
そして白を加えてフォーマルな印象も与えましょう。
お客様からの信頼度を高めるような、スタイリッシュなモノクロインテリアを目指すといいですね。
おしゃれな応接室のインテリア実例3選
応接室の家具選びやインテリアは、さまざまな実例をチェックするとイメージしやすくなります。
おしゃれな応接室の実例を3つご紹介するため、インテリア作りの参考にしてはいかがでしょうか。
重厚でレトロな家具を並べた応接室
レトロな革張りソファや、しっかりした脚のテーブルは重厚感が生まれます。
学校の校長室にある応接セットのような、歴史を感じるデザインやインテリアはお客様に信頼と落ち着きを与える効果も期待できます。
特に老舗の旅館やオフィスなどに似合うインテリアをお探しなら、レトロなアンティーク家具を選んでみてはいかがでしょうか。
小規模オフィスやホテルに合うコンパクト応接室
小規模なオフィスや、ホテルの一画に作る応接室には、コンパクトな家具を設置しましょう。
新しく応接室を用意するのではなく、オフィスの一部にパーテーションで仕切って応接セットを置けば、狭いオフィスでも十分なインテリアを叶えられます。
おすすめは一人掛けのソファを対に並べるか、コンパクトな二人掛けソファを並べるスタイル。
通常の二人掛けや三人掛けのソファは横幅も縦幅も大きく、設置場所にある程度スペースが必要です。
一人掛けならテーブルを中心に向かい合うスタイルだけでなく、壁に沿うような形で椅子を並べられます。
省スペースでしっかりした応接室を作りたい方は、コンパクトな家具を選びましょう。
木製家具と観葉植物によるナチュラルウッディな応接室
木製家具と観葉植物は、随所に自然の温かみが感じられるナチュラルな風合いが魅力です。
木の呼吸を感じられるような自然豊かな応接室は、程よくカジュアルで素朴です。
お客様にリラックスして過ごしてほしい場合や、リフレッシュ用のスペースとして兼用したい方におすすめ。
また、ソファのデザインは木製のフレームに、カフェ風のカラフルなファブリックの座面タイプが似合います。
かしこまった雰囲気ではなく、カジュアルで気軽に腰掛けられる応接室を作りたい方は、ぜひナチュラルウッディを目指してはいかがでしょうか。
応接室のインテリアにおすすめのアイテム3選
応接室はソファとテーブルだけでなく、適度に雑貨などのアイテムを並べましょう。
シンプルで無機質な空間よりも、おしゃれなアイテムで彩った応接室は、お客様の気持ちも華やぎます。
おもてなしの一つとして、品質とデザインにこだわった上質なアイテムを飾りましょう。
応接室に似合う、おすすめのインテリアアイテムを3つご紹介します。
置き時計
応接室のテーブルや窓際に飾るなら、置き時計を置いてみましょう。
時計はインテリアとして華やかさが生まれるだけでなく、時計としての機能性も兼ね備えています。
壁の高い位置に設置する壁掛け時計とは別にテーブルや窓際に置き時計があれば、お客様が気軽に時刻をチェックできます。
置き時計をお客様の視界に入る場所に置くことが、さり気ない心配りとして喜ばれます。
時計はレトロなアナログもあれば、現代的でスタイリッシュなデジタルなどバリエーションが豊富。
目指している応接室の雰囲気や、すでにある雑貨や家具との兼ね合いを考えて、空間になじむ置き時計を選びましょう。
花瓶敷
出典;龍村美術織物
花瓶敷は応接室に飾る花瓶や、小物などの下に敷く敷物です。
日本古来の和柄を取り入れた、上品でおしゃれな花瓶敷は、応接室の品格を高めてくれます。
花瓶敷は気軽に花瓶や季節に合わせて、デザインを変えられる気軽さが魅力。
応接室のインテリアに動きを出したい方にも便利なアイテムです。
龍村美術織物では、長年の織物技術を活かした繊細な模様の花瓶敷が多数取り揃えられています。
花瓶をそのままテーブルに置くのではなく、お客様の目を喜ばせる上品な花瓶敷と組み合わせて、ワンランク上のインテリアを目指してみてはいかがでしょうか。
アートパネル
出典:龍村美術織物
応接室の壁面装飾にはアートパネルを飾りましょう。
アートパネルは、織物ならではの風合いや質感を近くで楽しめる芸術品。
応接室に一枚飾るだけで、部屋のインテリアの雰囲気を大きく変えられます。
アートパネルは応接室の広さに合わせてサイズも選べるため、部屋の差し色として取り入れてみてはいかがでしょうか。
まとめ:応接室は清潔感と高級感を大切にしよう
応接室はお客様を招く場所です。
そのため、清潔感と高級感が生まれる家具を選びましょう。
また、応接室のインテリアはローテーブルにソファを並べた、上座と下座がはっきりした配置が求められます。
応接室に最低限必要な家具をそろえたら、次は部屋の雰囲気に合う雑貨などのアイテムを適度に配置しましょう。