アートとビジネスは一見遠い存在に感じますが、実は密接に関係していることはあまり知られていません。
アートは難しそうだし、選び方がわからない。
美術館に置いてあるような絵画って敷居が高くて手を出しにくい。
確かに、いきなりアートを飾りましょうと言われても、具体的な選び方が不明だと何から始めれば良いのか分かりませんよね。
そこで今回は、比較的どの空間にもなじみやすい和風アートパネルを中心に、飾ることで得られるメリットや効果について徹底解説。
ホテルやレストラン、カフェやオフィスなどに飾るアートパネルの選び方も、併せてご紹介いたします。
アートのある空間でワンランク上の上質で癒しの雰囲気を作っていきましょう。
アートパネルの中で和風や和モダンが人気な理由
数あるアートパネルの中で、和風のモチーフや素材、和モダンな雰囲気のアートパネルが人気な理由として、私たちの潜在意識が関係しています。
生活様式が洋式化している現代においても、七五三や成人式、結婚式などの節目に古来の伝統を重んじる方が多いですよね。
着物、畳、木造建築、伝統工芸など、古来より受け継がれてきた日本の文化は潜在的に和の美意識として蓄積されています。
和のモチーフはどこか懐かしさを感じながらも、創造性を高め心を鼓舞することができるため、和風のアートパネルは根強い人気があるのです。
和風アートパネルで空間演出するメリット3つと活用方法
アートパネルにも様々な種類がありますが、和風のアートパネルを飾ることにより得られるメリットは以下の3つ。
- 居心地の良い空間の提供
- 印象に残りやすい
- 非日常を表現し高級感をあたえる
それぞれのメリットについて深掘りしていきましょう。
居心地のいい空間を提供
和風アートパネルを飾ることにより得られるメリットの1つ目として、居心地の良さがあげられます。
日常で感じたストレスや疲労感はアートに触れることで癒やし・リラックスをもたらす効果があるのです。
人はアートを目にしたとき、決してネガティブな感情は抱きません。
- 自分の気持ちと向きあい言葉にできない感情が放出される
- アートパネルを通じて自分の気持ちと向き合い気付きが生まれる
- アートパネルを見つめている瞬間、時の流れがゆっくり感じ精神が落ち着く
個人の居住空間にアートパネルを飾る人も多いですが、店舗においても和風アートパネルの効果は絶大。
宿泊施設や飲食店などお客様に居心地の良さを感じていただきたい時、インテリアにアートパネルを活用してみましょう。
印象に残るアートパネルは会話の潤滑油
何も装飾が施されていない壁面に、印象に残る和風のアートパネルが1枚設置されているだけで、会話の糸口になることもあります。
初対面の方との会話はきっかけを探すのが大変ですよね。
そんな時は、室内の装飾について触れることが会話のファーストステップとして有効。
相手を知るための会話の潤滑油として、アート製の高い和モダンな壁飾りを会話の要素として活用すれば、次の会話につなぎやすくなるでしょう。
アートから始まる会話は相手に負担をかけずに距離感を縮められるため、おすすめですよ。
アートパネルは高級な印象をあたえ付加価値が向上
和風のアートパネルの中でも、伝統と現代的なデザインが交差する和モダンなアートパネルは空間に高級感をあたえます。
大きいサイズの和モダンなアートパネルを1枚飾ると存在感が生まれ、小さいサイズを複数枚並べて飾ればスタイリッシュな印象に。
見せ方や飾り方を工夫すればさらに洗練された印象をあたえ、訪れた人々にとって特別な体験を提供できます。
センスの良さのみならず、非日常感を演出することにより、特別な思い出として訪れた場所の付加価値が向上します。
上手に活用していきましょう。
和風アートパネルの活用方法
和風アートパネルを飾るメリットを理解した次に、具体的な活用方法について解説します。
今回は、ホテル・レストラン・オフィスの3つの場所における活用方法をご紹介。
これから和風のアートパネルを導入を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
ホテル:宿泊を印象付ける効果に期待
和風アートパネルは旅館のみならず、ホテルのような洋室への設置にも最適。
理由として、主張が強すぎず空間になじみやすいモチーフが多いためです。
例えば、日本古来の伝統文様を使用した和風アートパネルは室内に高級感をあたえます。
アートパネルが1枚設置されているだけで、宿泊が泊まるだけの行為に収まらず、素晴らしい旅の思い出に変化する効果も期待できるのです。
ホテルでのアートパネルの活用方法
- 客室に飾りリラックス効果を高める
- 受付やクロークに飾り施設のブランディングとして活用
- 共有部分(通路、エレベーター、お化粧室)に飾り印象を残す
レストラン:色は食欲に関係する
つい長居してしまいたくなるレストランやカフェのインテリアを見渡すと、アートパネルを飾っている場合が多いです。
実は食欲と色は密接に関係しているため、インテリアの一部であるアートパネルの色はとても大切。
例えば、海の青、森の緑、寒色系は精神を落ち着かせるリラックス効果があり、清潔感を与えます。
ただし、色彩学的には寒色系は食欲を減退させる効果があると言われ、飲食店の内装は暖色系の色合いが好まれる傾向にあります。
レストランなどの飲食店での和風アートパネルの活用方法
- 落ち着く空間作り→寒色系のアートパネルがおすすめ。
- 食欲増進・満足度を重視→暖色系のアートパネルがおすすめ。
オフィス:無機質な壁面に彩りをあたえる
アートとの結びつきが少ないと感じるオフィス。
実は絵画やアートパネルをエントランスやオフィス、そして応接間に設置する企業が増えています。
理由は、無機質なオフィスに彩りをあたえて従業員や来訪者が気持ちよく感じる空間作りを重要視する経営者が増加したため。
オフィスにおける和風アートパネルの活用方法
- 受付やエントランスホールなど、会社の顔となる部分に飾り第一印象を良くする
- 従業員の目に触れやすい作業スペースや休憩室に設置し精神的なリラックスを得る
- 応接間や会議室など、来訪者の目に触れる場所に設置し会話の糸口に活用
オフィスにアートパネルを飾る企業が増加傾向な理由は、次章で詳しく説明します。
オフィスにアートパネルを飾る企業が増えている理由
先ほど、オフィスにアートパネルを飾る企業が増えてきたとお伝えしましたが、なぜビジネスとは無関係に見えるアート作品を飾るのでしょうか。
それは、創造性・印象性・生産性、3つの要素が関わっています。
3つの要素について深掘りしていきましょう。
従業員の創造性を刺激する
アートパネルをオフィスに飾る理由のひとつに、アートが従業員の創造性を刺激する要素の一部であると理解している経営者が増えた点が挙げられます。
アートを見ることにより感性や創造性が喚起され、本来の才能を発揮できると考えられています。
来客に強い印象を残す
アートパネルをオフィスに設置するのが人気な理由の2つ目として、来訪者へ強い印象を残す点も挙げられます。
来客をまず初めに迎え入れるエントランスにアートパネルがあれば、会社の個性や美意識のインパクトが残るのです。
そして、来客室や商談スペースにアートパネルがあると、本題に入る前のアイスブレイクとして話題にあげる活用方法も有効。
アートパネルは単なるインテリアの一部のみならず、来客へ与えるイメージがより深く刻まれる効果があるのです。
思考が整理され生産性が向上
アートパネルをオフィスに設置するのが人気な理由の3つ目は、リラックス効果が高まり思考が整理される効果が期待されているため。
仕事で疲労を感じた時、ふと飾ってあるアートパネルを見ることで癒され、頭がすっきりとして生産性が向上すると言われているのです。
あなた好みの和風アートパネルの選び方
アートパネルの具体的な活用方法や効果を理解した上で、具体的な選び方について解説します。
アートパネルには様々な種類があるため、今回はあらゆるシーンで使い勝手のいい和風アートパネルに絞って選び方を解説。
実際にアートパネルの購入を検討されている方は、ぜひ参考としてご活用ください。
色:心理的効果の利用
和風のアートパネルの色合いは、現代的なアートパネルにくらべて主張が強すぎないのが特徴。
日本の伝統色は自然界に存在する色と近いため、癒しの効果が高いと言えます。
赤系 | 朱色・橙色・桜色 | 食欲増進や高揚感など体を活動的にする |
黄系 | 黄金・山吹色・金色 | 理解力、判断力、記憶力の促進 |
緑系 | 翡翠・若草色・青竹色 | 安心感をあたえリラックスできる |
青系 | 藍色・藤色・群青色 | 副交感神経を刺激し気持ちを落ち着かせる |
金系 | 金色・黄金 | 成功、頂点、輝きという意味があり黒系と同様に高級感を演出 |
黒系 | 漆黒・黒壇 | 高級感や力強い印象をあたえる |
灰色系 | 銀鼠・薄墨色 | 主張の弱い色のため落ち着いた上品なイメージ |
モチーフ:精神的な安らぎを左右する
アートパネルの色味の次にモチーフやデザイン選びも重要と言えます。
ビジネスユースの場合、アートパネルのモチーフ選びは企業や施設のブランディングに関ります。
個性や美意識を表現するためにも、慎重に選んでいきましょう。
もし、アートパネルに癒しや安らぎの効果を期待するのであれば以下の3つのモチーフがおすすめです。
モチーフ | 印象 |
山・海などの自然 | 癒し、リラックス |
伝統文様(和柄) | 温かみと懐かしさ |
現代的(モダン) | 高級感、シック、洗練 |
サイズ:壁面とのバランスを考慮
アートパネルの設置場所が決まっているのであれば、最適なサイズや設置位置を理解しておきましょう。
大きさ | 壁に対して2〜3割の大きさはリラックスした印象をあたえる |
高さ | 目線もしくは目線の少し上の高さに設置 |
形 | 壁の形状に合わせて縦長、横長、正方形を選択。壁が横に長ければ横長を選ぶ。 |
アートパネルの管理方法
色、モチーフ、大きさが決まったら、アートパネルの管理方法も正しく理解しておきましょう。
長く楽しむためにも最適な場所に設置する必要があります。
- 湿気は大敵のため水に近い場所への設置を避け、除湿を心がける
- チリやホコリを定期的にハタキなど柔らかい素材ではたく
- 直射日光はNG。紫外線によるダメージを防ぐため、窓側への設置や高温になる場所を避ける
- 万が一の落下に備えるためにも、風の通りやすい窓付近やドア付近への設置は避ける
人気のある和風アートパネル
具体的に、人気のある和風アートパネルをご紹介いたします。
通販で購入できるアートパネルやサイズがカスタマイズできるアートパネルもあるため、自分好みの1枚を見つけていきましょう。
和紙アートパネル
アートパネルは織物やキャンバス地を用いるイメージがありますが、実は和紙を使用することもしばしば。
和紙は布地とは異なる風合いで個性が際立ち、味わいのあるデザインが多いのが特徴です。
私たちは古くより障子に慣れているため、和紙はとても身近な存在です。
懐かしさや温かみを感じられ、くつろぎの空間には和紙アートパネルをおすすめします。
和モダンなアートパネル
出典:龍村美術織物
和モダンなアートパネルとは、和風の伝統的なデザインと欧米の現代的なデザインを融合させたアートパネルのこと。
古来より私たちが慣れ親しんできた和柄や伝統色は、見ているだけでどこか懐かしさを感じ、気持ちが静まる効果を感じられます。
帯や着物を彷彿させる織物をパネルに用いることが多く、壁に1枚飾るだけで高級感を演出。
旅館や料亭など和の空間に溶け込むことはもちろん、レストランやホテルのような近代的な建築との相性も抜群です。
多彩な織物が生み出す上質空間を求めているなら、龍村美術織物のアートパネルがおすすめ。
サイズや使用記事のカスタマイズを相談できる点が魅力的です。
和モダンなアートパネル購入の際、一度、龍村美術織物に相談するといいでしょう。
まとめ:和風アートパネルで癒し空間を演出
アートパネルは自宅で楽しむだけでなく、オフィスやホテル、レストランやカフェのような商業施設への設置もおすすめ。
アートが与える効果は機能面のみならず、心理的な効果が絶大なため、癒しやリラックスした空間作りに必須のアイテムと言えます。
特に和風のアートパネルは、日本の伝統的な色合いや文様を使用しパネルとして現代風にアレンジしているため、落ち着いた印象がありつつ個性を放つ存在。
伝統と現代が混ざり合う和モダンなアートパネルは、私たちの潜在的な美意識を刺激します。
その結果、創造性を掻き立て生産性も向上するでしょう。
オフィスとの相性も抜群のため、数あるアートパネルの種類の中から和風アートパネルを選択してみてはいかがでしょうか。
また、以下の記事も参考にしてみてください。
「アートパネルの飾り方とは?ホテルの客室をおしゃれにする3つの方法」
「アートパネルを玄関に飾ろう!飾り方のコツ・運気アップのモチーフ」