内装は壁や床・天井などの装飾やドア・窓などの建具の総称。
インテリアを内装に合わせると、部屋全体に統一感があるおしゃれな印象が生まれます。
この記事では内装のインテリアを考える際に、気を付けたいポイントや失敗しないためのルールをまとめました。
おすすめのインテリアの実例もご紹介しているため、デザイン選びの参考にしてみてはいかがでしょうか。
内装とは?
内装とは部屋の中における、室内の装飾や設備のことです。
具体的に内装として扱われるは、主に次の場所です。
- 床
- 壁
- 天井
- ドアや窓などの建具
- 仕切り
内装は部屋にとって額縁のようなもの。
床や壁、天井などの内装によって、部屋の印象は大きく異なります。
そこに家具や装飾品、小物を飾っていくと、自分らしい理想の部屋に近づくでしょう。
手軽に変更できない部分だからこそ、新しく家を建てる方やリフォームを検討されている方は、内装にこだわりを持つのがおすすめです。
色だけでなく素材や機能性も内装選びに重要なポイントです。
内装デザインを考える時の3つのポイント
内装デザインを考える際に、特に意識したい3つのポイントをご紹介します。
色や素材など、毎日快適に暮らすために心がけたい点を踏まえて内装デザインを考えていきましょう。
部屋全体の凹凸のバランスを整える
内装はできるだけ凹凸をなくすと部屋が広くすっきり見えます。
特に意識したい点は、ドアや窓などの建具の高さや大きさを合わせること。
ドアの高さや幅を合わせると、家具の高さが異なってもアンバランスになりづらいメリットがあります。
ほかにも照明を複数設置するなら、高さや間隔をそろえることもポイント。
窓はカーテンレールの位置をそろえるだけで、サイズが違ってもまとまった印象になります。
リフォームや新築を検討されている場合は、最初に建具のバランスを見直してみましょう。
床・天井・壁の色のトーンをそろえる
床や天井、壁の色はトーンをそろえて全体的に統一感を出しましょう。
トーンとは色の明るさのことで、同じトーンにすると色自体はちがっても、部屋全体がすっきりします。
天井や壁が明るい白なら、床材もホワイトを基調とした木材や、ライトブラウンなどの明るいトーンがおすすめです。
天井や壁を暗くするのなら、家具や床材もダークトーンでまとめるとスタイリッシュな印象に。
家具もトーンを合わせると、インテリアと内装のバランスがしっかり整います。
床材は歩きやすさを重視して選ぶ
床材を選ぶときはデザインや色だけでなく、機能性を重要視しましょう。
床は毎日人が歩く場所で、家具などの重い物を支え続ける場所です。
デザインや色だけで選ぶと堅牢性がなく、数年で床材が歪んでしまったり、傷や変色が目立ったりする可能性があります。
特にペットや子供、シニアの方がいる家庭は滑りにくさと、衝撃吸収性を重視しましょう。
滑りにくい床材は転倒やケガ防止になり、万が一転んでしまった場合も、衝撃吸収性に優れていれば安全を確保できます。
床材そのものを張り替えないのなら、カーペットや畳を活用しましょう。
衝撃吸収性と遮音性に優れており、家具の下に敷けば床の傷防止になります。
内装のインテリアで失敗しない3つのルール
内装に家具を設置する際は、調和を意識しましょう。
内装のインテリアで失敗したいための3つのルールをご紹介します。
生活感を出さないための収納スペースを用意する
インテリアは生活感を出さないための収納スペースを確保しましょう。
リビングであればリモコンやティッシュケースなどの小物があると生活感が垣間みえて、せっかくの内装やインテリアの魅力が半減してしまいます。
生活感を出さないためには、シンプルを心がけて生活用品が視界に入らない工夫が必要。
たとえば、電源コードはコードカバーにまとめて収納するか、コードを壁に固定して家具の裏に隠しましょう。
コードの配線を考えてから家具のインテリアを決めると、配線をうまく隠しながら整頓された空間を作っていけます。
内装全体のリフォームを検討しているなら、クローゼットなどの収納スペースを増やして小物をまとめるといいでしょう。
テーマを決めて統一感あるインテリアにする
内装とインテリアはあらかじめテーマを決めると、後ほど家具を設置した際にアンバランスな印象を防げます。
モダン、カントリー、北欧、和風など、どのような部屋にしたいのか、イメージを固めてから内装とインテリアを考えましょう。
北欧や和風ならば身長の低い家具を取り入れたり、目線の近くに照明を設置したりして、視点を低くする工夫がおすすめです。
スタイリッシュなモダンテイストにしたい場合は、家具は四角を意識したフォルムを設置するなど、テーマに合った家具を選びましょう。
壁は建具をできるだけ減らして開放感を出す
部屋を仕切っていた扉やアコーディオンカーテンなどの建具を取ると、部屋全体が広くなり開放感も生まれます。
扉やアコーディオンカーテンは、ネジをとるだけで簡単に取り外せます。
リフォームなどの専門業者に依頼しなくとも簡単に外せるため、コストを抑えて内装を変えたい方は挑戦してみましょう。
リビングとダイニングをつなげる扉を取り外すと、移動が楽になるだけでなく風通しも良くなります。
古くから風水では風通しの良い環境を意識すると、気の流れが良くなると言われてきました。
部屋の圧迫感を解消したい方や広々とスペースを使いたい方は、よけいな建具を取り除いてみましょう。
おしゃれな内装に見せる3つの色選びのコツ
おしゃれな内装を作るには、色選びや色の配置が大切です。
内装とインテリアのバランスを中心に、意識したいコツを4つご説明します。
ベース7割・メイン2.5割・アクセント0.5割の色配分にする
部屋全体の色のバランスは、ベース7割、メイン2.5割、アクセント0.5割を基本にしましょう。
ベースカラーとは壁や床、天井の部分で、部屋のほとんどを占める色。
メインは家具や大型の装飾品などの色で、ソファやテーブル、棚などが該当します。
そして、アクセントカラーは、家具とは違う差し色になる小物や壁面装飾のこと。
この3つの色バランスを意識して内装とインテリアの色を決めていくと、バランスのとれた美しいインテリアになります。
家具と内装のカラートーンを合わせる
家具と内装のカラートーンを合わせると、違った色合いでもすっきりとまとまります。
カラートーンは明るさと暗さを意味するもので、内装が明るい白やパステル系なら、家具も白やライトブラウンなどがおすすめです。
部屋全体が白くなりすぎないように小物や壁面装飾は、トーンを落とした暗い色を飾りましょう。
また、天井や床、壁の内装がダークブラウンや濃いグレーなどを使っているなら、家具は黒やネイビーなどの濃い色がおすすめです。
明るい色を空間の中心に使う
内装を考える際は、部屋の中央にも色が入る天井の色は明るく、壁は暗い色を選びましょう。
家具も明るい色を空間の中心に使うことを意識すると、中心に暗い色がない分、圧迫感が生まれません。
たとえばソファが暗い色ならテーブルは白やライトブラウンにすると、視線が壁の方に集まるため部屋が広く見えます。
暗い色の家具や装飾品は壁に近い位置に置いて、中央に向かって明るい家具を置きましょう。
おしゃれな内装とインテリアの実例5つ
上手に内装とインテリアのバランスをとっている、部屋の実例を5つご紹介します。
ポイントは開放感と部屋全体のまとまりです。
この2つを意識して自分好みの空間を作っていきましょう。
窓枠を大きくとった開放的な内装
窓が大きい部屋はそれだけで開放感があり、おしゃれな雰囲気が生まれます。
狭い部屋の場合は縦長の窓にすると、外の景色が大きく見えるため空間が広く感じられます。
窓枠は壁の色に近い、明るいトーンを選んで奥行を出しましょう。
暗い色の窓枠は縁取りが目立ってしまい部屋を狭く見せる原因です。
予算をかけずにリフォームするのなら、窓のサッシを黒からグレーやシルバーに変えるだけでも、広く見せる効果が期待できます。
等間隔で間接照明を設置した美しいインテリア
間接照明は等間隔に設置していくと、整頓された美しいインテリアになります。
まるで高級ホテルや美術館の廊下を歩いているかのような、上質で統一感のある空間になります。
照明が複数ある部屋なら、同じ高さに調整するか、デザインをそろえましょう。
統一感のあるワントーンインテリア
ワントーンインテリアは、誰でも無理なくおしゃれな部屋を作るコツです。
たとえば白なら白で壁や家具をまとめると、すっきりした雰囲気にまとまるため統一感が出ます。
家具の数が多かったり部屋自体が狭い場合でも、ワントーンインテリアでまとめれば部屋を広く感じられるメリットがあります。
部屋の装飾品もできるだけ色数を増やさずに、家具に合わせてインテリアをまとめましょう。
木の温もりを意識した北欧モダンインテリア
北欧モダンは木材をふんだんに取り入れた温かみが魅力。
家の中で楽しくゆったり過ごせるような木材に、カラフルな模様が入ったファブリック家具が特徴です。
その中でも北欧モダンインテリアは、白やグレーなどの落ち着いたカラーをメインにした、現代的な洋風住宅にも合うテイスト。
特に家族が全員集まるリビングやダイニングに最適なインテリアです。
おしゃれで落ち着ける和モダンインテリア
洋室と和室問わずに、落ち着けるインテリアを作るなら和モダンがおすすめです。
和モダンインテリアとは、和風デザインとモダンな機能性を持ったインテリアのこと。
畳の上にイスを置いたり、洋室に和風雑貨を飾ったりと、和と洋どちらの良さも取り入れたインテリアです。
和モダンインテリアは、内装を大きく変えずとも壁面装飾に和を取り入れるだけで印象が変わります。
出典:龍村美術織物
雰囲気を変えるには、和雑貨をインテリアに加えてみましょう。
テーブルの中央に敷くだけで和のデザインを取り入れられる、テーブルセンターがおすすめです。
ずっと飾りたくなるような、流行に左右されない美しさはインテリアを格上げしますよ。
まとめ:おしゃれな内装でワンランク上のインテリアを作ろう
おしゃれな内装とインテリアを作るには、色と家具のバランスが大切です。
どのような部屋にしたいのか、テーマを決めたうえで色や家具を選んでいきましょう。
既存の部屋でも、壁や床、インテリアを変えるだけで印象が大きく変わります。
自分好みの内装で、ワンランク上の上質空間を目指しましょう。
「インテリアに調和するアートパネル4つの選び方」もぜひ参考にしてみてください。